気になります。新しい公害「香害」

2021年7月16日

「香害」という言葉、聞いたことがありますか?

香水や、合成洗剤・柔軟剤・入浴剤・防虫剤などに含まれる合成香料に起因し、

頭痛や吐き気などさまざまな健康被害が誘発される現象をいいます。

https://www.shabon.com/kougai/

例えば、学校給食で使用されている給食着。

学校にもよりますが、私の子供が通う学校では当番を終えた子供が週末持ち帰り洗濯し、

月曜日に次の当番の児童が使用するという形です。

自宅での洗濯の際に使用する柔軟剤や洗剤の香りが給食着に付着し、

それを着用した児童が頭痛など健康被害を受ける事があります。

もちろん、学校生活だけでなく、街中で様々な香りにより症状を発症するケースもあります。

新たな公害とも呼ばれる「香害」、各自治体や教育機関なども注意喚起しています。

今回は名古屋市内でアロマ教室“Radiant”を主宰、

PTA主催の講演会なども実施されているメディカルアロマセラピストのAkieさんにお話しを伺いました。

●香害はどうして起きるの

匂い・香りは鼻の粘膜から感じ取った後、鼻の奥にある各機関に伝達され、

大脳皮質の嗅覚野に伝わり「におい」として認知されます。

脳のこの部分は最も古い部位で、視覚や聴覚よりも早期に発達した感覚です。

においを感じた時に刺激がダイレクトに伝えられ、

瞬時に脳が好き・嫌い・快・不快など判断します。

嗅覚に関わる脳の部分は、意欲や自律神経などに深く関与しているため、

においによる各種の体調の変化が現れるのです。

市販されている柔軟剤・洗剤などには香りを持続させるために

マイクロカプセルを使用している製品もあります。

マイクロカプセルというのはその名の通り

とても小さなカプセルに特定の物質を閉じ込める加工の事です。

柔軟剤などでは香りの成分をごく微細なカプセルに閉じ込め、

外部からの圧力や摩擦でカプセルの外側が壊れ、香りの成分を放つという仕組みです。

この仕組みにより、洗濯後時間が経ってからも、香りを衣服に残し香害の原因となる場合があります。

●香りは美と健康のため

香りは人により感じ方が様々で、過度な香りは周囲の人を不快にさせてしまいます。

しかし適度に適正に使用すれば、美容・健康・リラクゼーション様々に活用できます。

香害が気になっても、身の周りの製品にはたくさんの香料が使用されていて、

避けては生活できません。

私個人の考えですが、過剰に香害を意識しすぎず、

自分には良い香りだけど、他の人にはどうだろう…

そんな少しの気遣い・周りを思いやる心が必要だと思います。

●手作り柔軟剤を作ってみよう

今回お話を伺ったAkieさんは、自宅で使用する柔軟剤を手作りされています。

作ってみたいという方は、7/21・8/18には愛知県尾張旭市内でクラフト会が開催されます。

詳細や予約は下記までお願いします。

香りとの正しい付き合い方もお気軽にご相談してみて下さいね。

“Radiant”  メディカルアロマセラピスト Akie   Instagram @akichannelnel

☆ この記事を書いてくれたライターさんは…