【人ごとじゃない!!子宮頸がんを知ろう】

2022年6月15日

はじめに、私は看護師保健師の資格を持っています。

現場では関わることがほとんどなかったのですが改めて子宮頸がんについて知って、自分の家族や大切な人や守るべき人がいる立場になった事で、更に人ごとに思えなくて啓発活動を行っています。
今回の記事をきっかけに、「子宮頸がん」を知って考えていただけたらと思います。

●子宮頸がんって?

子宮の入り口(子宮頸部)から発生する女性特有のがんです。
この病気、世界中で死亡数が増加していて、SDGsでも目標が掲げられています。

私達が住む日本は特に深刻です。
毎年1万人(132人/万)が病気になり、2800人(30人/万)が亡くなっています。
要な5大がん(肺、胃、大腸、肝、乳)の死亡率は低下しているのに、子宮頸がんは年々増加傾向なんです。
これ、実は、先進国の中で増加しているのは日本だけ!!

しかも、この病気は50歳未満の若い世代で増加していて、特にいつもICICAを閲覧して下さってる方々でもある20・30歳代での増加が目立っています。
20・30歳代って働き盛り、育児世代。

50歳代は子どもが独り立ちしていく年代でもあります。
まさに人生の大きなライフイベントが詰まっている時なので自分自身だけでなく、家族にも多くに影響がありますよね。

●子宮頸がんになったらどうなるの?

子宮頸がんは、95%以上がヒトパピローマウイルス(HPV)というウイルスが原因と分かっています。
皮膚の表面など誰にでもどこにでもありふれているウイルスなんですけど、日常的には感染はせず、性的接触による刺激で感染するのです。

多くは感染しても症状がないため、“一生に一度は感染する”と言われているほど、健康な女性にもHPVが検出されています。(性感染症ではありません)
そのうちの一部の感染者が数年~数十年後にがんに進行しています。

がんに進行すると、妊娠出産が困難になったり、最悪の場合は命を失うこととなります。
医療が進んでいるため、早期発見で治療できても妊娠や出産が難くなったり、早産のリスク、排尿障害、ホルモン欠落症などの後遺症で苦しんでいる方がたくさんいます。

●じゃあ、どうすればいいの!?

HPVワクチン接種、子宮頸がん検診の2つの対策があります

① HPVワクチン接種
がんの中で唯一原因が分かっているためワクチンにて予防することが可能です。
任意接種であり公費で接種するには対象年齢が設けられています。

後日、ワクチンについても記事にしてみようと思いますが、意志決定が簡単ではない未成年の女の子が接種するので十分な話し合いが大切だと私は思います。

② 子宮頸がん検診
20歳を迎えると自治体から検診のお知らせが来ていると思います。
ワクチンを接種していても100%予防できるわけではないんです。
一度陰性だったからといって生涯陰性でいられるわけでもないんです。
厚生労働省によると2年に1度の検診を推奨しています。
定期的な検診を受けることが、万が一のことがあっても早期の段階でがんを発見し治療し命を落とすことを防ぐ行動に繋がります。

そういう私も検診にいくことは正直面倒だなって思いますよ。
仕事休んだり子どもを預けたりとか検診以外に考えることが付いてきますもんね。
なので、「誕生日月に検診の予約をする」と、重い腰を上げるために敢えてルールを作って毎年検診を受けています。

検診に行ったことがないな、しばらく検診にいってないなと思ったら自治体だけでなく会社の健康診断、直接病院に問い合わせて受けることが出来るので行ってみてくださいね!!

子宮頸がんは、定期的に検診を受けることで見えないサインに早めに気付いてあげましょう♪

今回の記事は、日本産婦人科学会『子宮頸がんとHPVワクチンに関する最新の知識と正しい理解のために』 第3.2版 2021年1月8日 を参考にさせていただきました。

☆ この記事を書いてくれたライターさんは…