甘い、しょっぱい、酸っぱい、苦い、うまいなど食事の際に感じる味覚ですが、これは舌にあるつぶつぶの味蕾(みらい)という部分で感じとっています。
甘味、塩味、酸味、苦味、旨味を基本五味といい、母乳や育児用ミルクを飲む赤ちゃんの頃から味覚はあり、成長に伴い発達していきます。
○赤ちゃんは甘味と旨味が好き
離乳食などを食べてくれない理由の一つに味があります。
赤ちゃんは本能的に甘味を好みます。
お米は甘味があるのでお粥が大好きという赤ちゃんも多いですね。
野菜の中でも、にんじんやかぼちゃは比較的甘味があるので、食べがよかったりします。
ほうれん草などの葉物野菜は、苦味でもあるアクなどを含むため嫌がる場合があります。
そういった野菜は、ダシで煮てあげると旨味を感じ食べてくれるようになったりします。
ちょっと食べが悪いなと思った時は、甘味のある食品やダシを上手く使うと良いです。
○酸味や苦味は食べながら身に付ける
大人になると苦いビールを美味しく感じて飲めるようになるなど、成長や経験を積むことで酸味や苦味のある物を食べられるようになります。
酸味や苦味は、腐敗などを表すものとして本能的に避けるため、酸味や苦味を感じる物は食べなかったりします。
最初は食べられなくても、成長に伴い味覚が発達し、甘酢や薄めに味付けした酢の物などを食べていくうちに食べられるようになっていきます。なので、少しずつ慣れさせていくことが大切です。
○果物は与えるタイミングや量を調整して
バナナやりんごなど果物は甘く赤ちゃんも好んで食べますが、果物しか食べないということにならないよう、与えるタイミングや量を調整すると良いです。
お粥や野菜などを食べ終えてからデザートのようにしてあげる、最初から食卓に並べない、おやつとしてあげるなどすると食べムラや偏食を防げます。
果汁飲料などは、赤ちゃん用やお子さん向けに作られた物を利用し、最初からあまり濃い味に慣れさせないようにするのも大切です。
大人でも気分や体調によって味の感じ方や食べたい気持ちは変わりますよね。
離乳食もお子さんの様子や成長に合わせて進めていきましょう。