【未来をつくる人々と笑顔で繋がる農サービス】北名古屋市 比嘉農園様への命の原点を思い返すようなこころあたたまるインタビュー

2021年9月7日

愛知県北名古屋市にあります、お野菜の生産、販売までされていらっしゃる、

比嘉農園の農園主様である、比嘉正道さん、奥様の比嘉彩良さんへ、

インタビューをさせて頂きました。

現代での生活は、何不自由なく、便利に感じられることが多いと思いますが、

いかがでしょうか。

そんな中で、ママにとっての食事作りは、家族の健康と命を守るための、

一番大切で、大変な作業だと思います。

比嘉さんのお話で、大変な食事作りも、少しでもほっこりと、

笑顔につながったら、とても嬉しく思います。

ホームページで「地元のお野菜を食卓へ、自然をより身近な存在へ。」
というワードがありました。どのような想いが込められているのでしょうか。

身土不二という言葉をご存じですか?

人間の身体と人間の暮らす土地は一体で、切っても切れない関係にあるという意味があります。

その中で、「四里四方のものを食べると、身体にも、環境にも、みんなに優しい」

と聞いたことがあります。

一里が、約4㎞で、昔は交通手段がないので、

一日で歩いて行って、帰ってこられる範囲で、食をまかなっていたそうです。

四里先にも農業者が点在して、水面の波紋のように、

地域で収穫されたものを頂くことが、日本では可能ではないか。と考えています。

そういった、農業者様方の、一員として在りたいです。

ネットで販売しやすい環境にはなってきましたが、

住んでいる地域で育った新鮮な野菜を食べてもらった方が、

フードマイレージも低く、環境にも良くて、人と人同士が繋がることができるので、

いいのではないかと思っています。

お米や果樹など、様々な農業があるかと思いますが、なぜ、お野菜を育てていらっしゃるのですか?

一番始めやすいからです。

早いものであれば、一か月で収穫できる野菜もあります。

それに、毎日食べるもので、四季を感じられるので、

魅力を感じました。

ゆくゆくは、お米も育てたいと思っています。

無農薬で栽培されているのですか?

無農薬で栽培する理由は、主にふたつあります。

ひとつめに、微生物を多用に保つために農薬を使用せずに育てています。

微生物は有機物を分解して、お野菜の栄養を作り、

それをお野菜が、根から吸収して美味しく育ちます。

美味しく元気なお野菜と、微生物は、切り離せない存在だと思っています。

ふたつめに、人が気軽に畑に入ることができるようにするためです。

農薬にもよりますが、農薬を散布すると、一定期間、畑に入ることが出来ません。

農薬を散布しないことで、いつでも人が畑に入ることが出来て、

イベントなどをおこないやすいのです。

無農薬栽培で自然と向き合うことで、感じられていることはありますか?

過酷だなと思います。

しかし、自分の思う通りになって欲しいとは、あまり思いません。

雨が降って欲しいと思ったとしても、地球規模で見ると、ほんのわずかな誤差であって、

自分の甘えだと思っています。

頭を使って、色々なお野菜を育てて、お客様へ出荷出来るようにします。

まるで、自然との知恵比べです。

このお仕事を始めて、生活の中で変化したことはありますか?

食卓が豊かになって、身体が健康になりました。

お客様との繋がりや、コミュニケーションから、元気をもらっています。

こどもに対してのイライラも減りました。

こどもは、大人と違って、無知で、真っ白で、土に近い存在のように感じています。

天気がどうにもならないように、こどもも四季の移ろいのようで、

不機嫌な様子も、雷雨のように、とらえられるようになりました。

自産自消とは、どのようなものとお考えですか?

地産地消を推奨しながら、栽培の楽しさを伝えて、

プランターや、レジャー農園などで、

お客様が自分で育てて、自分で消費できるようになることを目指しています。

その中で、アドバイスが出来たら、おもしろいかなと思っています。

比嘉農園で四里四方をカバーしながら、それぞれ一人一人が、栽培を楽しむ事が出来れば、

畑仕事で体を動かし、良い睡眠を取ることで、健康でいられるのではないでしょうか。

収穫した作物を、人に配ってみたりすることで、

自産自消でなく、地産地消まで発展出来る可能性もあると思います。

「身体は食べたもので出来ている」と言われますし、

一人でも多く、新鮮なお野菜を食べる人が増えて、健康でいられたら嬉しいです。

比嘉さんにとっての[利益]とは何ですか?

[人の笑顔]です。

お金の歴史は、人よりも浅いので、お金よりも大事なものが得られるといいな、

と思っています。

利益というよりも、いいものをすすめて、笑顔になってもらいたいです。

「教えてもらい、自分のものにし、人へ伝えていく」というワードが、ブログにありました。
心がけている事や、コツなどあれば、教えて下さい。

宮本武蔵さんの、「我以外皆師也(われいがいみなしなり)」という言葉があります。

ジャンルが変われば、みんな師匠で、生徒にもなります。

それは、年齢に関係なく起こりうる事だと思います。

謙虚に教えを乞うことや、自分の持っている知識は躊躇することなく提供することで、

良い世の中になるのではないかと思います。

「環境の変化の中でも、しっかり生き抜けるように育てる」とも、ブログにありました。
子育てにも通ずるように受け取りましたが、いかがですか?

ダメならダメで、受け入れます。あまり過保護にし過ぎません。

野菜でも、じゃぶじゃぶと水を与えられ続けたものよりも、

心は配りながらも、少しほおっておいたくらいの野菜のほうが、

しっかりと自分で根を張って、水を探すことが出来て、強く育っていく様子が、

こどもと似ているように思います。

これから畑や、野菜作りをしてみたいという方へ、アドバイスをお願いします。

虫が苦手という方が多いように思いますが、コンクリートの中で見る虫と、

畑で見る虫は、違うと思ってもらえるといいと思います。

本来いるはずのない所に虫がいると驚きますが、畑では、それぞれ役割があります。

例えば、ミミズは畑を耕してくれますし、そのミミズを鳥が食べます。

居てくれないと、野菜が育たないんだと、実感していくことで、

徐々に共存できるようになると思います。

ジブリの作品の、[ラピュタ]に、「人は土から離れられない」という言葉が出てきます。

土と触れ合うことで、自然との繋がりを感じられて、

おかげさまで生きている事を感じられると、

より豊かな心ですごせるのではないかと思います。

貴重なお話を、ありがとうございました。

開催されている畑友には、あたたかな空気に引き寄せられて、

北名古屋市からのお客様だけでなく、名古屋市港区や、岐阜からも、来られているそうです。

販売されている野菜セットのお野菜たちは、みんな、

農園主さまと、気持ちのキャッチボールをして、

見極められて、信頼されたお野菜ばかりです。

調理方法、保存方法なども分かるようにして、お渡しして下さいます。

お野菜を出荷して終わりでなくて、

その先の生活や、農業の楽しさも、一緒になって感じてくださっています。

「お客様が、元気に活躍して、楽しそうな様子に幸せを感じていて、

人生が何倍にも楽しくなっていきます♪」

と話されていた、愛情深い奥様の、やさしい笑顔と、

その様子をあたたかい眼差しでみつめていらっしゃる、農園主様の様子が印象的でした。

こんな素敵な農サービスを、一度体験してみてはいかがでしょうか♪

【比嘉農園】

HP:https://higafarm.com/

☆ この記事を書いてくれたライターさんは…