産後、急激に変化する心とカラダ。
「大事故にあった状態」とも例えられる産後に、何が起こっているのか。
妊娠中は、胎盤から多くの女性ホルモン(エストロゲン)が分泌されています。
そのことで、赤ちゃんを育てるための都合の良い体となるのです。
妊娠前が1だとすると、妊娠中は女性ホルモンの分泌が10倍から100倍に増えます。
出産後、そのホルモンが生成されていた、胎盤が赤ちゃんと一緒に体の外へ出ていきます。
そのため女性モルモンは、一時的にゼロに近い状態となります。
産後は、急激なホルモン変化が起こる、というわけです。
女性ホルモンには様々な働きがあり、
・髪や皮膚のみずみずしさの維持
・骨や筋肉、関節の働きをスムーズにする
・脳機能の維持、精神の安定
このため、次のような症状が続くことがあります。
・理由もなく涙が出てくる
・気分の浮き沈みが激しい
・疲労感
・緊張、不安感
先輩ママなら、誰でも思い当たることがあるのでは?
この症状は、ホルモン変化によるところなので、本人の気持ちでどうにかなることではないのです。
それを本人も、家族も知っていると、心の受け止め方が変わってきますね。
産後の一時的な症状なので、治療をするのではなく、少しずつ良くなっていきます。
正しい知識を持って、大変な産後も、そこから続く育児も、ゆっくり進んでいってくださいね。