2020年の夏に出会った夏に収穫できる国産苺・大谷夏いちご「なつおとめ」
苺のトップシーズンではないこの6月後半から10月頃まで収穫できる苺にはたくさんの思い が詰まっています。
生産者さん、そして伝えたいと思うスタッフの皆さん、そして現場で使ってみたいと思ってくれるパティシエさんの声をお伝えしたいと思います。
●きっかけは栃木県大谷石の採掘場跡地の利用方法
http://www.oya909.co.jp/ 大谷資料館参照
栃木県宇都宮市にある大谷石の採掘場はコンクリートが普及する前は人の手で石を採掘し、建物の壁などに使われていたそうです。
時代の流れとともにすたれてしまったこの跡地は現在観光地としても稼働していますが、ほかにも利用できないかと始まったのが、苺の栽培です。
いわずと知れた有名ブランド苺「とちおとめ」を夏に収穫できるように品種改良をし、採掘場の地下に流れる年間を通して5°Cから10°Cと温度の低い地底湖から水をくみ上げ冷熱エネルギーを利用し、ハウスで育てているのが大谷の夏いちご「なつおとめ」になります。
採掘場は跡地となり、観光業も伸び悩む中、行政と民間で協力して町を盛り上げるために協力して、新たな魅力を発信すべき作られたたくさんの人の思いが詰まっています。
●届けるのであれば結婚式や誕生日のメインになる苺を。
こうして開発されて収穫された苺を皆さんへ届けるにあたり、生産者の皆さんは
「苺のない時期に苺を求めるところへ届けたい!」
ということでした。
そこで石の採掘に関して縁のあった沖縄県に苺を届け、そこで結婚式の仕事をしている方へバトンがつながりました。
私も結婚式にかかわる仕事をしていて、夏のウエディングケーキほど苺が難しいためいろいろなアイデアを出してきました。
そういったなかで苺がのったウエディングケーキがこの時期に提供できるということは本当にうれしいこと。
苺がフルーツの中で一番好きという方が多い中で、人生の中で理想をかなえたい結婚式の中で「苺のケーキ」をかなえてくれるものが「なつおとめ」です。
そしてその結婚式の仕事の関係で出会うことになったこの苺は、ママという立場での思いを語るのであれば、「子供の誕生日ケーキ」に苺のホールケーキを届けたいという思いでした。
●パティシエさんたちも思いは同じです
そしてかなえてあげたいと思いながら、実現できなかった思いに悶々としていたのは、ケーキをつくるパティシエさんたちも同じです。
・8月に子どもの誕生日だからどうしてもイチゴのホールケーキをお願いしたいパパやママ
・真夏のウエディングケーキだけどイチゴを飾ってほしいという新郎新婦
そういった声は毎年あるそうです。
ですが、国産苺が出回らない時期であれば輸入苺となります。
国産苺を食べなれているお客様にお応えできるものがご用意できません。
もちろん費用もかなりの金額です。
それでも苺をとおっしゃる方もいらっしゃるそうで、輸入苺でご用意しますが作り手として納得いくものではないのでつらい思いをしていると伺いました。
●今年の夏は中部地区にも大谷の夏いちご「なつおとめ」を!
昨年の秋から少しずつですが、「大谷の夏いちご・なつおとめ」を知っていただき、2021年 は興味を持っていただくお店も出てきています。
以前icicaの中でもご紹介した『chiffon&bagel ごえんや。』さん。
昨年から「なつおとめ」の宝石シフォンケーキを販売いただいていますし、今年は徐々にお取り扱いいただけるようご紹介しております。
個人販売ではインターネットの贈答品で摘みたて苺もご購入が可能ですからお中元やバースデープレゼントにも最適です。
生産者やパティシエといった「作り手」も、私にバトンをつないでくれた「つなぎ手」も、思いは同じです。
「安心して食べられる国産の夏苺を食べて、笑顔になってほしい、喜んでほしい」
2021年6月に収穫がスタートし、7月にはご縁をいただきママたちを応援する団体であるママママルシェさんのアンバサダーの皆さんに座談会を開催していただき、実際ママたちへ 「大谷の夏いちご・なつおとめ」を食べていただく機会をいただきました。
こうして一つ一つのご縁をつなぎ、夏生まれの子どもさんたちのお誕生日においしい国産の 苺を食べてもらい、笑顔の思い出の1ページに「おいしい苺」の記憶をつないでいただければ嬉しいです。
ぜひこの記事や座談会のレポートをみてご興味いただけた方は、
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