あたらしいより、あたたかい 『こども古本店』絵本の国を実現 店長中島さんへのインタビュー

2021年4月27日

一緒にお店に来た、お父さん、お母さん、おじいちゃん、おばあちゃんまで、

「誰もが、絵本の国でこどもになれる場所、『こども古本店』」

2階ホールの、木に囲まれた、あたたかい雰囲気の中、

こちらの店長である中島さんへ、いくつか質問させて頂きました。

●古本店を開いたきっかけは?

こどもの頃に、豊川市で祖父がおもちゃ屋さんを営んでいて、そこには毎日のようにこども達が遊びに来ていました。まさに幸せな空間で、こども達に喜ばれる仕事に憧れていました。

本屋さんで仕事をするようになって、本と出会い、絵本でこども達を笑顔に、幸せにしたいと思い、こども古本店を開きました。

人に喜ばれるお店、愛されるお店を目指しています。

●店内には約一万冊の絵本があるそうですね

一階に約一万冊の絵本があって、常に循環しています。

毎週違う品揃えの絵本を楽しめて、いつも来るたびに新しい絵本と出会うことができます。

●絵本コーディネーターでいらっしゃるという情報がありましたが、どのようなお仕事ですか?

弊社には、僕の他に、あと二人の絵本コーディネーターが居ます。

例えば、プレゼントで絵本を選ぶ際に、

ご予算やご希望を伝えてもらえると、お子さまの年齢や、

趣味に合わせて組み合わせる事ができる、知識や技術を持つ仕事です。

●絵本の選び方、読み聞かせのコツを教えて下さい

こどもに選ばせることです。

まず、そっと見守り、こどもが手に取った本を読んであげます。

どんな本を選んだとしても、一度気持ちを受け止めてあげて、親も一緒に楽しみます。

一緒に楽しむ中で、促していってあげるのもいいと思います。

こどもは木の枝のように、どんどん興味を張り巡らせていくので、こども主導で選ばせてあげる事がポイントです。

次に、読み聞かせのコツとしては、[絵本を通じて、こどもと一緒に散歩する]というイメージです。

こどものペースで立ち止まって、時には戻ったりして、一緒にお散歩を楽しみます。

これは、本にしか出来ない楽しみ方です。

●なぜ古本なのですか?

弊社が掲げているテーマは[あたらしいより、あたたかい]です。

今あるものを見直して、手間はかかっても、

もう一度命を吹き込んであげる事で、物の大切さはもちろん、

人としての心も、あったかくなっていくのではないかと考えています。

●『こども古本店』を作る中で、こだわった点はありますか?

誰もがこどもになれる、絵本の国にするという点です。

また、常識にとらわれずに、色々な絵本の楽しみ方ができる場所にすることです。

テーブルや看板なども、リメイクして、前の持ち主の思い出を大切に、

次の時代へ繋いでいくことで、弊社のテーマである、

[あたらしいより、あたたかい]を実現しました。

●ICHICA読者へのメッセージをお願いします

コロナでなかなか希望が見えにくいニュースが飛び交っていますが、

大人たちが希望を持っていれば、必ずこどもたちに夢を与えることができると

考えています。

こども達は、将来の希望の種なので、

大人が笑顔で希望を持って進んでいきましょう!

素敵なお話をありがとうございました。

『こども古本店』さんの店内は、

2016年に起きた、熊本地震の被災地の木材をも生かして、作られています。

こだわりと、あたたかい想いが、ぎゅっと込められています。

そんな『こども古本店』で、幸せを共有して、循環させませんか?

是非一度、遊びに行ってみてくださいね!

こども古本店HP

https://www.kodomofuruhonten.net/

☆ この記事を書いてくれたライターさんは…