一緒にお店に来た、お父さん、お母さん、おじいちゃん、おばあちゃんまで、
「誰もが、絵本の国でこどもになれる場所、『こども古本店』」
2階ホールの、木に囲まれた、あたたかい雰囲気の中、
こちらの店長である中島さんへ、いくつか質問させて頂きました。
●古本店を開いたきっかけは?
こどもの頃に、豊川市で祖父がおもちゃ屋さんを営んでいて、そこには毎日のようにこども達が遊びに来ていました。まさに幸せな空間で、こども達に喜ばれる仕事に憧れていました。
本屋さんで仕事をするようになって、本と出会い、絵本でこども達を笑顔に、幸せにしたいと思い、こども古本店を開きました。
人に喜ばれるお店、愛されるお店を目指しています。
●店内には約一万冊の絵本があるそうですね
一階に約一万冊の絵本があって、常に循環しています。
毎週違う品揃えの絵本を楽しめて、いつも来るたびに新しい絵本と出会うことができます。
●絵本コーディネーターでいらっしゃるという情報がありましたが、どのようなお仕事ですか?
弊社には、僕の他に、あと二人の絵本コーディネーターが居ます。
例えば、プレゼントで絵本を選ぶ際に、
ご予算やご希望を伝えてもらえると、お子さまの年齢や、
趣味に合わせて組み合わせる事ができる、知識や技術を持つ仕事です。
●絵本の選び方、読み聞かせのコツを教えて下さい
こどもに選ばせることです。
まず、そっと見守り、こどもが手に取った本を読んであげます。
どんな本を選んだとしても、一度気持ちを受け止めてあげて、親も一緒に楽しみます。
一緒に楽しむ中で、促していってあげるのもいいと思います。
こどもは木の枝のように、どんどん興味を張り巡らせていくので、こども主導で選ばせてあげる事がポイントです。
次に、読み聞かせのコツとしては、[絵本を通じて、こどもと一緒に散歩する]というイメージです。
こどものペースで立ち止まって、時には戻ったりして、一緒にお散歩を楽しみます。
これは、本にしか出来ない楽しみ方です。
●なぜ古本なのですか?
弊社が掲げているテーマは[あたらしいより、あたたかい]です。
今あるものを見直して、手間はかかっても、
もう一度命を吹き込んであげる事で、物の大切さはもちろん、
人としての心も、あったかくなっていくのではないかと考えています。
●『こども古本店』を作る中で、こだわった点はありますか?
誰もがこどもになれる、絵本の国にするという点です。
また、常識にとらわれずに、色々な絵本の楽しみ方ができる場所にすることです。
テーブルや看板なども、リメイクして、前の持ち主の思い出を大切に、
次の時代へ繋いでいくことで、弊社のテーマである、
[あたらしいより、あたたかい]を実現しました。
●ICHICA読者へのメッセージをお願いします
コロナでなかなか希望が見えにくいニュースが飛び交っていますが、
大人たちが希望を持っていれば、必ずこどもたちに夢を与えることができると
考えています。
こども達は、将来の希望の種なので、
大人が笑顔で希望を持って進んでいきましょう!
素敵なお話をありがとうございました。
『こども古本店』さんの店内は、
2016年に起きた、熊本地震の被災地の木材をも生かして、作られています。
こだわりと、あたたかい想いが、ぎゅっと込められています。
そんな『こども古本店』で、幸せを共有して、循環させませんか?
是非一度、遊びに行ってみてくださいね!
こども古本店HP